「毎日の仕事が辛すぎる」「まるで地獄だ」と思うことはありませんか?

朝起きた瞬間から憂鬱な気分、職場に着いたら仕事の山と上司の叱責…このような毎日では消耗してしまいます。

この記事では、仕事が辛すぎて地獄のような日々だと感じる人に向けて、辛い理由と地獄のような日々から脱却する方法を解説します。

ぜひ読んでみてください。

仕事が地獄だと感じる理由

仕事が辛いと感じる理由は、人間関係や労働環境に起因するものが多くなっています。

令和2年に厚労省が実施した職場におけるメンタルヘルスに関する統計調査によると、仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は、

54.2%であり、その内訳は、「仕事の量・質」(56.7%)が最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」(35.0%)、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」(27.0%)となっています。

参考:厚生労働省|職場におけるメンタルヘルス対策の状況

仕事が地獄だと感じる理由について詳しく解説します。

  • 人間関係が悪い
  • ハラスメントが横行している
  • 労働時間が長い
  • 給料が上がらない
  • 正当に評価されない
  • 能力以上のクオリティを求められる
  • 仕事にやりがいを感じない

人間関係が悪い

社員同士の派閥がある、悪口や仲間はずれでチームの和を乱す人がいるなど、人間関係の悩みを抱える人は多くいます。悩みの程度が深いほど苦痛も大きく、仕事が地獄のように感じられてしまうのです。

人間関係悪化の原因となる人がベテラン社員の場合は、パワーバランスの逆転からきちんと指導できないことも珍しくありません。

人間関係がよければどのような仕事でも楽しくやりがいを持って働けるという人もいるくらい、人間関係は働く上で重要です。

ハラスメントが横行している

上司から部下へのセクハラやパワハラ、部下から上司への逆パワハラなど、ハラスメントが横行している職場では、毎日が辛く感じられます。

ハラスメントを受けている人は、文字通り地獄のような苦しみを味わい続けることになりますし、周囲の人も耐え難い雰囲気の中、仕事をしなくてはなりません。また「次は自分がターゲットになるかもしれない」と、本来の業務に集中できず、自己保身を優先させてしまうことも。

仕事をするはずの職場が、人間関係で生き残るための地獄と化してしまうのです。

労働時間が長い

残業や休日出勤が多く、労働時間が長い職場では、肉体的な疲労が蓄積します。身体と心は密接に結びついているため、肉体的な疲労が溜まることで精神的にも悪影響をおよぼします。

また、プライベートの時間が十分に取れないことにより、何のために働いているのかわからなくなることも。仕事をするために生きているような毎日では「地獄のような日々だ」と感じるのも無理はありません。

給料が上がらない

会社の人事評価制度上、昇給幅が非常に少ない会社も存在します。

仕事を頑張っても、長年貢献しても、給料に反映されなければ働く意欲も減退します。

近年の物価上昇幅と比較して給料の上昇幅が小さいと、生活が苦しくなるのは自明です。とくに30代後半〜40代ともなると、大企業会社員や公務員など、年齢や経験に伴って給料がそれなりに上がる職種の人との賃金格差は開く一方です。

仕事の責任だけ増えて給料は新卒入社時とさほど変わらない状況は、地獄と思う人もいるでしょう。

正当に評価されない

社内政治や人間関係などで、成果を挙げても正当に評価されないケースも残念ながら存在します。

頑張っても評価されずに、他の人ばかりが評価されて昇給する環境では、自尊心がボロボロになってしまいます。

正当に評価されたと感じるからこそ、向上心や会社への帰属意識が生まれます。正当に評価されない環境では、何のために仕事をしているかわからなくなり、辛い気持ちになってしまいます。

能力以上のクオリティを求められる

評価されないのも辛いですが、能力以上のクオリティを求められるのも辛いでしょう。

常にプレッシャーを感じながら仕事をしないといけないため、ストレスが溜まります。

精神的ストレスだけではなく、残業や休日出勤の要因ともなるため、肉体的にも辛い状況になりやすいです。

仕事にやりがいを感じない

仕事内容に興味がない、向いていないなどで、仕事にやりがいを持てない状況は非常に辛いです。

正社員であれば少なくとも約8時間、やりがいのない作業を続けるのは、まさに地獄のような時間ではないでしょうか。

「お金のためと割り切ったらよい」とのアドバイスもありますが、そうはいってもなかなか割り切れない人も多いはず。

やりがいのない仕事を続ける毎日は、地獄のような日々といえるでしょう。

辛い仕事を続ける弊害

「家族のため」「キャリアのため」と辛い仕事を続けざるを得ない場面も確かにあるでしょう。しかし、それには弊害もあることを忘れずにいてほしいと思います。

常にイライラする

辛い仕事でストレスが溜まるとイライラするのは当たり前です。小さなストレスであれば職場を出たら切り替えられるかもしれませんが、ストレスが大きくなると気持ちの切り替えも難しくなります。

その結果、会社を出ても常にイライラが止まらず、プライベートでも仕事のことが頭から離れずに、イライラモヤモヤするようになってしまいます。

大切な人との関係が悪くなる

常にイライラが止まらない状態だと、身近な人との関係も悪くなってしまいます。

配偶者や恋人、子供、親、友人など、あなたと接する機会が多い人ほど、その影響は大きいでしょう。

いちばん大切にしたい人に辛い思いをさせてしまう、本末転倒な状況になってしまいます。

体調を崩す

肉体疲労の蓄積や過剰な精神的ストレスは、病気の原因となります。無理をし続けると体調を崩してしまい、仕事どころではなくなるかもしれません。

厚生労働省によると、過労死との関連性が強いとされる時間外労働、いわゆる「過労死ライン」は1ヶ月あたり100時間以上、または2〜6ヶ月の平均が80時間以上です。 月45時間を超えれば超えるほど、過労死との関連性が強いとされています。

参考:厚生労働省|しごとより、いのち。

体調不良は、要因が複合的であるほど発生しやすいです。長時間労働に加えて精神的ストレスの大きい職場環境は、健康を害するリスクがとくに高くなることを覚えておきましょう。

地獄のような日々から抜け出す方法

地獄のような日々から抜け出す方法を解説します。

  • まずは身体を休める
  • 信頼できる人に相談する
  • 趣味やレクリエーションに取り組む
  • スキルや知識を深める
  • 異動を希望する
  • 転職する

まずは身体を休める

まずは、心身ともに休息を取ることが大切です。睡眠時間をしっかりと確保し、バランスの取れた食事を心掛けましょう。運動も気分転換に役立ちます。

体が休まると、心も落ち着きを取り戻し、問題解決に向けた思考がクリアになります。

信頼できる人に相談する

一人で抱え込まず、信頼できる家族、友人、同僚、上司などに相談してみましょう。話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。客観的な視点からアドバイスをもらえるかもしれません。

身近に適切な人がいない場合は、カウンセラーなどの専門家に相談することも有効です。

趣味やレクリエーションに取り組む

仕事以外のことに時間を使うことで、ストレスから解放され、リフレッシュできます。好きなことをする時間を持つことで、心のバランスを取り戻し、仕事に対するモチベーションもアップするかもしれません。

スキルや知識を深める

新しいスキルを習得したり、知識を深めることで、仕事に対する自信ややりがいを見つけることができます。スキルアップは、キャリアアップにもつながる可能性があります。

異動を希望する

今の部署や業務内容が合わないと感じている場合は、異動を希望することも検討してみましょう。別の部署で働くことで、退職をしなくても問題が解決するかもしれません。

転職する

現在の職場が合わないと感じ、改善の見込みがない場合は、転職を積極的に検討しましょう。地獄のような日々だと感じるほど仕事が辛い場合、業務そのものが合っていないケースが多いためです。

自分のスキルや経験、性格的な長所を活かせる新しい職場に転職することで、日々の満足度が大幅にアップします。

注意!地獄のような日々でもやってはいけないこと

地獄のようだと感じるほどストレスフルな毎日だと、判断力が鈍ってしまい、悪手を踏んでしまうことがあります。以下のような行動はとらないようにしましょう。

  • 報連相を怠る
  • SNSで不満をぶちまく
  • お酒などに走る

報連相を怠る

人間関係が原因で仕事が辛い場合、原因となる人に対して報連相を怠ってしまうケースがあります。「相手が必要な情報を伝えてくれなかった」などの場合、気持ちはわかりますが、自分の立場を不利にしてしまうためNGです。

辛いかもしれませんが、社会人としてするべきことはきちんとするようにしましょう。

SNSで不満をぶちまく

SNSが普及した現在、会社の愚痴をSNSに投稿してしまい、大きな問題になってしまったというケースも多くあります。

減給などの処分を受けるだけではなく、転職先にも噂が知れ渡り、なかなか再就職できない状況になるリスクも。まさに、地獄のような日々を一生送り続けることになるかもしれません。

SNSは手軽に発信できるためストレスのはけ口にされやすいものの、大きなリスクがあることを忘れないでください。

たとえ鍵垢でもどこから漏洩するかわかりません。辛い気持ちはオフラインの日記に書く、リアルの知人に話すなど、ネットに残らない形で発散しましょう。

お酒などに走る

仕事で嫌なことがあった日はお酒で紛らわす人も多いと思います。それ自体は問題ありませんが、あまりにも量や頻度が多いと、アルコール依存症の引き金となってしまいます。

問題を紛らわすのではなく、問題解決に向けて行動することが重要です。

まとめ

せっかく生まれてきたのだから、地獄のような日々ではなくて充実した日々を送りたいですよね。仕事が辛いと、見える景色が灰色になります。反対に、仕事が充実していると「人生ってこんなに楽しかったのか」と思うほど、仕事もプライベートも活き活きと楽しくなります。

地獄のような日々を耐えたら明るい未来が待っているのか、惰性で同じような毎日が続くのか、よく考えてみましょう。もし後者であれば、地獄のような日々から抜け出すために行動することを強くおすすめします。