SNSなどで「エンジニアは寝る間も惜しんで勉強しないといけない」「勉強しないエンジニアは淘汰される」など過激な発言を見たことがある人も多いと思います
確かに、エンジニアには勉強することが求められます。しかし本当にプライベートを犠牲にしてまで勉強しないといけないのでしょうか。勉強しなければ淘汰されてしまうのでしょうか。
この記事では、勉強しないエンジニアの末路を軸に、エンジニアと勉強について深堀り解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
勉強しないエンジニアの末路
結論からいうと、勉強しないエンジニアの末路は一概にはいえません。なぜなら、エンジニアの業務は幅広く、業務内容によって状況が違うからです。
とはいえ「勉強せずに最先端の現場で華々しく活躍」というわけにはいきません。勉強しないエンジニアは必ず淘汰されるわけでもないけれど、活躍の幅は狭まる、といったところでしょう。
勉強しないエンジニアの末路を具体的に解説します。
転職で不利になる
勉強しないエンジニアは転職で不利になってしまいます。
勉強しないと知識が古いままアップデートされません。最先端の技術を扱う職場では、採用される可能性は低いでしょう。
勉強しているエンジニアよりもスキルが低いため、条件の悪い職場でしか採用されないということも。
ある程度の年齢になって解雇となった場合、エンジニアとして採用してもらえないリスクもあります。
職場で時代遅れと思われる
知識をアップデートしないままだと、職場のメンバーに時代遅れと思われる可能性があります。
経験年数が長くなってくると、新人や若手エンジニアから質問される機会もあるでしょう。そのようなときに古い知識を振りかざしていると、「あの人のやり方は古い」と相手にされなくなります。
古い知識で仕事をしていると周囲に迷惑をかけることにもなるため、職場に居づらくなるかもしれません。
職場で評価されにくくなる
エンジニアは基本的に実力主義です。年功序列で給料が上がるというよりは、高いスキルを持った人を評価する風土があるため、知識や技術をアップデートしないと給料が上がりにくくなります。
キャリアアップも望めずに、将来の選択肢も少ない状態となってしまいます。
勉強せずにやっていける場合もある
IT技術は日々進化するとはいえ、基本的な部分は同じです。ある程度の実務経験があれば基本的なことは理解しているため、最先端の技術を使わない職場であれば、やっていける場合もあります。
ただ、前述のとおり将来性は下がっていくため、最悪の場合エンジニア職を失うリスクがあることも忘れずに。
エンジニアは勉強が必須といわれる理由
世の中さまざまな仕事がある中で、どうしてエンジニアは勉強が必須といわれるのでしょうか。
理由を解説します。
専門知識や技術が必須の職種だから
エンジニアは専門職です。専門的な知識や技術がなければ仕事になりません。そのため勉強をして知識や技術を習得する必要があるのです。
未経験可の求人もありますが、即戦力として求められておらず、いずれは技術の習得が必要です。また、未経験可の求人は入社後に人一倍の勉強が求められるでしょう。
もちろん実務で身につく技術や知識も多いのですが、プラスαで自己学習をしたほうが、スキルの習得は格段に早くなります。
技術の移り変わりが早いから
IT分野は技術の移り変わりが早い分野です。専門職のなかでも継続的な勉強が求められます。
勉強をしないと現状維持どころか後退するリスクがあるのがエンジニア職。一生勉強をし続けないとエンジニア失格というわけではありませんが、勉強をしないと周囲のエンジニアとの差は広がるでしょう。
エンジニアはプライベート返上で勉強しないとダメ?
「エンジニアはプライベート返上で勉強しなければいけない」「仕事の後も夜遅くまで勉強するべき」などと聞いたことはありませんか?
結論からいうとそのようなことはありません。しかし勉強自体は必要です。
エンジニアにおける勉強のスタンスを解説します。
必要なときに必要な勉強をすればやっていける
エンジニアに勉強は必要です。とはいえ、寝る間も惜しんで休日返上で勉強する必要はありません。
がむしゃらに勉強するよりも大切なのは、必要なときに必要な勉強をすることです。
「勉強しなくては」と焦るあまりに、目的もなく最新技術を勉強するよりは、しっかり休んで心身共にリフレッシュした状態で仕事に臨むほうが有益かもしれません。
勉強そのものを目的にするのではなく、目的意識を持って勉強をすることが重要です。
趣味の延長で勉強している人もいる
エンジニアには、プログラミングを趣味にしている人も多くいます。そのような人は趣味が仕事に直結するため、趣味が仕事の勉強になります。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、努力しているつもりがなく、好きだから気づいたら勉強していた、というような人はエンジニアの適性が非常に高いです。
エンジニアで勉強が必要な時期
エンジニアは常に勉強し続けなくてもなんとかなると解説しましたが、それでも集中的に勉強が必要な時期があります。
どのような時期に勉強が必要なのか、それぞれ解説します。
駆け出しエンジニア時期
入社してから2〜3年間の間、いわゆる新人の頃は勉強が必要です。
この時期は知識も経験も浅いため、実務で技術を吸収し、自己学習で知識を深め、一人前のエンジニアになっていくのです。
この時期にどうしても勉強が苦痛であれば、そもそもエンジニアに向いていない可能性もあります。
転職直後
転職直後も勉強が必要な時期です。
現場が変われば使用している言語も違うため、転職先に合わせたスキルの獲得が必要です。
イチから寝る間も惜しんで勉強というよりは、今まで得た知識やスキルをベースに、使用言語独自の性格を学んでいく形で問題ありません。
フリーランスエンジニアを目指すとき
フリーランスエンジニアは、幅広い知識が必要です。
フリーランスエンジニアを目指すのであれば、仕事で取り扱う知識以外も自己学習で習得しなければなりません。
働き方次第な部分もありますが、基本的にフリーランスエンジニアは学び続ける必要があると思っておいたほうがよいでしょう。
エンジニアが勉強する方法
エンジニアの勉強方法について解説します。
ネットや書籍を利用する
ネットや書籍を使って勉強するのは、もっとも手軽な方法です。
YouTubeなどで無料で情報収集できるものから、Udemyなど有料講座を取り扱う学習プラットフォームまで、様々なツールがあります。
予算や学習にかけられる時間など、自分の状況に合った方法を採用するのが成功のポイントです。
セミナーやスクールを活用する
本格的に勉強をしようと思うのであれば、セミナーの受講を検討してはいかがでしょうか。
こくちーずプロなどのサイトでは、エンジニア向けの情報が掲載されているため、セミナー情報の収集に役立ちます。
半強制的に勉強できるため、サボり癖があるけれど絶対勉強しないといけない状況の人にもおすすめです。
サービスを開発してみる
自分でアプリなどのサービスを開発するのも効果的な勉強方法です。机上の知識だけではなく、実務も伴うため、学習効果は高いでしょう。
転職活動をする際のポートフォリオにもなるため、一石二鳥です。
勉強しない末路はそれぞれだが可能性を広げたいなら勉強は必須
エンジニアとして自分の勉強不足を自覚し、危機感を持ってこの記事にたどり着いた人もいるのではないでしょうか。
エンジニアも働き方は多様化しているので、無理に勉強をし続ける必要はありません。しかし勉強をしている人と比べると可能性が減ってしまうのも事実です。エンジニアとして可能性を広げたいのであれば、頑張って勉強するしかありません。
最近は時間外の勉強を職場が強要することはNGな風潮となりつつあります。そのため、個々の自主性が重要となるのです。
何が正解ということはありません。自分がストレスなく働ける方法で働くのがいちばんです。
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