「新卒でエンジニアになったけど仕事がわからなすぎて辛い」「エンジニアに転職したけど思ってたよりも辛い」とお悩みの人も多いと思います。

頑張って働こうと思って入社したものの、無力感や辛いことが続くと心が折れてしまいそうになりますよね。

この記事では、新人エンジニアが辛いと感じるポイントと、辛い状況から脱出するための方法を解説します。

最後まで読んでみてくださいね。

新人エンジニアが辛いと感じる理由10選

どの業界でも、新人には辛いことがつきものです。とはいえ、辛いことが続くと「自分だけ辛いのではないか」と落ち込んでしまいますよね。

ここでは新人エンジニアが辛いと感じる理由を10パターン紹介します。「あるある」と共感しながら読んでもらえたら幸いです。

プログラミングのやり方がわからない

プログラミングのやり方がわからないと悩んでいる新人エンジニアは多くいます。

プログラミングには膨大な知識が必要です。未経験の場合、入社してからプログラミング技術を習得することになります。「未経験可」の職場であっても、仕事についていけない日々が続けば、無力感を覚え、「辛い」と感じるようになるでしょう。

スクールなどである程度のプログラミング知識を持っていたとしても、実践でバリバリ仕事をこなすのは難しく、理想と現実のギャップで悩みを抱えるケースもあります。

専門用語が分からない

IT業界は専門用語が非常に多い業界です。新人のうちは専門用語がわからなくて当然なのですが、現場では専門用語が飛び交う中で、自分だけ会話の意味がわからないのは強いストレスになります。

わからない専門用語を調べても、専門用語で解説されているサイトも多く、余計「???」となってしまうことも。せっかく学習しようと思ったのに、学習意欲が削がれてしまうケースもあります。

何がわからないかわからない

わからないことを質問するためには、わからないことを言語化する必要があります。そのため、プログラミングについてある程度の知識が必要です。プログラミング経験のない新人エンジニアは、わからないことがあっても、それが何なのかを言語化することが難しいため、辛い気持ちを抱えがちです。

質問するときにうまく言葉が出てこずに、もどかしい気持ちになったり、先輩に嫌な気持ちをさせてしまったのではないかと悩みを抱えている新人エンジニアは少なくありません。

ほったらかしにされる

IT業界は激務の職場も多く、先輩自身に余裕がない場合も多くあります。そのため新人教育にリソースを割く余裕がなく、新人がほったらかしにされる現場は少なくありません。

わからないことがわからないレベルで業務がわからないのに、先輩は忙しそうに働いていて声をかける隙がないと、肩身が狭く、本当に辛い気持ちになります。

質問すると怒られる

新人エンジニアは、先輩に質問しないといけない場面が必ず出てきます。

質問しても嫌な顔をされたり、「そんなこともわからないのか」などひどい言葉をかけられたりして、辛い思いをする場面もあるでしょう。とくに何度も同じことを質問すると、「この間も教えたよね」と質問したこと自体を否定されたと感じることも。

質問をすることは避けて通れないものの質問をすると怒られる、新人エンジニアあるあるですが、非常に辛いです。

しかし質問できるようになったということは、最初の「わからないことがわからない」状態から成長できたということです。自分の成長を認め、次の試練が訪れたと思うようにしましょう。

労働時間が長い

最近は「働き方改革」で改善されつつあるものの、IT業界は労働時間が長くなりやすい職種です。

プロジェクトに間に合わせるための残業や休日出勤、インフラ系や社内SEでは夜間休日の呼び出しなど、業務の性質上、長時間労働や夜間休日の拘束は避けられない面もあります。

心身共に疲労が蓄積し、自分の時間を持つこともできずに、ストレスを溜めてしまいます。

達成感を感じにくい

エンジニア職に就いたとしても、すぐに開発業務に携われるとは限りません。雑用やジム社業など、簡単な仕事ばかり与えられることもしばしば。

思い描いていたように活躍できず(開発業務に携わったとしても即戦力にはなりづらいのですが)、達成感を感じにくいため、辛い思いをする新人エンジニアは多くいます。

納期のプレッシャーがある

エンジニアに納期はつきものです。クライアントはこちらの事情を考慮せずに納期を指定します。途中でトラブルが発生した場合、間に合わなくなるかもしれない不安も発生します。

どのような状況でも納期に間に合わせる必要があるため、休日出勤などによる肉体的な疲労だけではなく、強いプレッシャーがかかります。

人間関係が辛い

エンジニアといえば、パソコンに向かって1人で黙々と作業をするイメージを持たれがちですが、エンジニアの仕事はチームでプロジェクトを進めていくことがほとんどです。そのため、チーム内の人間関係が非常に重要です。

インフラエンジニアなどのプロジェクト形式ではない職種でも、 1人で完結できる仕事はほとんどありません。

もともとコミュニケーションが苦手だったり、先輩に冷たくされた経験があったりすると、周囲とうまくコミュニケーションを取れずに辛い思いをするかもしれません。

新人のうちは給料が安い

比較的給料が高いエンジニアですが、新人のうちはそれほど給料が高いわけではありません。

エンジニアの初年度年収は240万円~350万円が相場だといわれています。大手企業と比べると、どうしても新人のうちの年収は見劣りしてしまいます。

激務に耐えながら自己学習も必要、さらに給料が安いとなると「どうしてここまで辛い思いをしているのに給料が安いんだ」と辛くなってしまいます。

新人エンジニアが辛い状況から脱出する方法

新人エンジニアが辛い状況から抜け出す方法を紹介します。

辛い気持ちでいっぱいだと「そんなことできない」と思うこともあるかもしれませんが、できることから実行してみましょう。

辛い理由を自己分析する

辛いと感じている理由を自己分析してみましょう。精神的に辛いとき、感情に支配されてなぜ辛い思いをしているのかを的確に捉えられないことは、案外多くあります。

辛い気持ちを紙に書き出すなどし、なぜ辛いのか理由を分析することで、適切な対処法に結びつきます。

プログラミングを体系的に学びなおす

新人エンジニアが辛いと感じる原因の多くは、根っこに知識と経験不足があるケースがほとんどです。

日々の業務の中で得られる知識は断片的になってしまうため、体系的にプログラミングを学びなおすことで、プログラミングの全体像が掴め、プログラミングの理解度が上がります。

書籍やスクールなどを利用して、体系的にプログラミングを学んでみましょう。

目標を設定してスキルアップに専念する

漠然と目の前の仕事をこなすだけでは、仕事上の達成感が得られにくく、仕事のモチベーションが下がってしまう場合があります。

入社して数年間、新人と呼ばれる時期は、自分なりに目標を定めてスキルアップに専念しましょう。スキルアップすることで、技術不足からくる辛さが緩和されるはずです。

目標を立てるときのポイントは「スモールステップ」です。いきなり「使っている言語を1か月以内にマスターする」などの大きな目標を立てると、挫折してしまうかもしれません。最初のうちはわからないことがわからなくて目標を立てることすら難しいかもしれませんが、どんなに小さな目標でもよいのでスモールステップで達成感を得られるようにしましょう。

質問内容をまとめて質問する

「先輩や上司に質問したときに、怒られてしまう」と悩んでいる人も多いかと思いますが、質問の仕方を工夫すると改善されることもあります。

多くのIT業界の職場は非常に忙しいです。そのため、先輩社員や上司も自分の仕事で精一杯であることがほとんどです。そのため、新人からしどろもどろの質問をされると「で、結局何が言いたいの?」とイライラしてしまいます。

質問内容を事前にまとめてから質問することで、質問内容が端的にわかりやすくなるため、質問された側も答えやすくなり、「質問をしたら怒られてしまう」現象が緩和されるかもしれません。

最初のうちは難しいかもしれませんが、事前に質問をまとめる習慣をつけると徐々に慣れてきます。まとめる作業そのもので理解が深まるため、オススメの方法です。

上司や同僚に相談する

1人で抱え込まず誰かに相談するのも有効な方法です。

1人で悶々と悩み続けると、辛い気持ちに飲み込まれてしまうことも。誰かに話すことで頭の整理にもなりますし、第三者視点の解決策を提示してもらえるため、案外簡単に解決することもあります。

相談相手は信頼できる人にしましょう。

長期視点で考える

今あなたが辛いのは、目の前の「できない」ことに着目しすぎているからかもしれません。

エンジニアは専門性の高さから、最初のうちは思うように技術が身につかない場合がほとんどです。エンジニアは、一度技術を身につければ市場価値がグンと上がるため、「数年後の自分は技術が身についているだろう、辛いのは今だけだ」と視点を変えると精神的負荷が軽減するでしょう。

完璧主義にならない

エンジニアになる人は、よくも悪くも真面目な人が多い傾向にあります。仕事の精度が高い、納期を守るなどエンジニア職としてのメリットも多いため、真面目なことは悪いことではありません。しかし真面目がいきすぎて完璧主義思考になると、些細なミスも許せなくなり、自分で自分の首を締めることになってしまいます。

真面目な性格は魅力であり長所なので変える必要はありません。ミスをしても過度に自分を責めずに「まあいっか」「勉強になった」と考え方を柔軟に変えられるよう意識してみましょう。

環境を変えてみる

業務量が多すぎる、人間関係が改善しないなど、自分では変えられない要素で辛い場合、環境を変えることを視野に入れ ましょう。

スキルが未熟な状態での転職活動は困難がつきものです。自力で条件のよい転職先を見つけるのは難しいかもしれないため、エージェントに相談するのもひとつの手段です。エージェントを選ぶ際は、できるだけ親身になってくれるエージェントがオススメです。

エンジニア職の魅力

新人エンジニアの中には「辛すぎて辞めたい」と思っている人が少なくないでしょう。しかし、エンジニア職は他の職種と比較したときに魅力的なポイントがあります。エンジニア職を辞める前に、一度考え直してもよいかもしれません。

エンジニア職の魅力について深堀り解説していきます。

継続すれば年収が高くなる

エンジニアの年収は、平均より高いです。

国税庁の調査によると、令和4年の日本人の平均年収は458万円です。一方、経産省が実施したIT人材に関する年収調査では、平成28年時点で544万円という結果が出ています。日本の賃金上昇状況を踏まえると、令和4年時点ではさらに年収が高くなっていることが予想されるため、エンジニアは平均年収より約100万円稼げる計算になります。

新人のうちは給料が安いものの、スキルに合わせて年収もアップする職場が多いのが大きなメリットです。

収入アップを目指すなら、プロジェクトマネージャーやフルスタックエンジニアなど、上位職種を目指しましょう。

参考:国税庁|令和4年分民間給与実態統計調査結果について
経済産業省|IT人材に関する各国比較調査結果報告書

転職しやすい

エンジニアのスキルは他の職場でも使用言語が同じであれば通用します。そのため、スキルを持っていれば転職がしやすいというメリットがあります。

IT業界は人手不足が続いている上に、インターネットが普及した現代社会ではITはインフラとして必要不可欠であるため、職に困ることはないでしょう。

他職種より自由な働き方ができる

エンジニアはリモートワークが可能な職種です。職場によってはフルリモート可能な場合もあるなど、柔軟な働き方ができるのは大きなメリットといえるでしょう。

子育て中などでフル出勤が難しい場合でも環境に合わせて働くことができる、地方に住みながら首都圏の会社に在籍できるなど、柔軟な働き方によってさまざまな恩恵を受けられます。

新人エンジニアに関するよくある質問

最後に、新人エンジニアに関するよくある質問について解説します。

新人エンジニアってみんな辛いものですか?

人それぞれ辛い理由は違いますが、多くのエンジニアが新人の頃は辛い思いを経験しています。

「こんなに出来が悪いのは自分だけだ」などと思う必要はありません。

エンジニアが新人扱いされるのは何年目までですか?

エンジニアが新人扱いされる年数に決まりはありませんが、おおよそ3年目から上流工程に携われるようになる職場が多いことから、3年という数値をひと区切りとして捉えてもよいでしょう。

エンジニアが経験1年未満で辞めても転職できますか?

結論からいうと、経験1年未満のエンジニアでも転職は可能です。

ただし、面接で辞めた理由などを詳しく聞かれる可能性が高いため、面接対策は必須となります。

短期間で転職を繰り返すと、よい仕事に巡り合いにくくなるため、転職先を慎重に選ぶ必要があります。自己分析をおこない、自分に向いている職場環境を見定めてから面接を受けるようにしましょう。

辛い時期はみんな通る道!だけど無理は禁物

新人エンジニアは辛いことが多く、本当に大変です。投げ出したくなることもあると思いますが、多くのベテランエンジニアが辛い新人時代を経て技術を身につけてきました。ここで紹介した対処法を実践して、新人エンジニアの皆様がスキルアップされることを願います。

根本的な部分で今の職場、もしくはエンジニアそのものに向いていないと判断した場合は、無理せず転職を検討しましょう。無理をして身体を壊すより、自分に合った職場環境で働いてこそ、あなたの良さが発揮されます。

エムアイエスエージェントは、専任のアドバイザーがお一人ずつの状況に合わせて、職場選びや面接練習まで、きめ細やかにサポートします。転職を検討している新人エンジニアの方は、ぜひご相談ください。