「エンジニアになりたい」と思い立っても、種類が多すぎてどのエンジニアを目指したらよいか分からないと悩んでいませんか?
もしくは現在エンジニア職に就いていて、キャリアアップを考えているものの、将来設計に迷走していませんか?。
実はエンジニアの分類に決まりはありません。仕事内容が重複する部分も多くあるものです。
この記事では当社独自の分類で、それぞれのエンジニアの仕事内容や将来性を紹介します。
エンジニアの種類は大きく分けて5つ
エンジニアは大きく5種類に分けられます。
それぞれ解説します。
開発エンジニア(システムエンジニア) 5種類
開発エンジニア(システムエンジニア)は、システムやアプリの開発・設計をおこないます。ここでは5種類に分類して解説します。
- システムエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- プログラマー
- 組み込みエンジニア
- 制御エンジニア
システムエンジニア
必要スキル:システムの要件定義・設計・開発
未経験者にオススメ度:★★☆
オススメの資格:基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験など
いわゆるSE(エスイー)と呼ばれる職種です。顧客から要望をヒアリングして、システムの設計・構築・運用をおこないます。SIer※などのIT企業に在籍することが多いですが、システム化の需要はどの業種でも高いため、製造業や金融業の会社に在籍するSEもいます。
顧客ヒアリングは避けては通れないので、ある程度のコミュニケーション能力は必要です。
プログラマーからキャリアアップしてSEになるパターンも多いですが、人手不足のため未経験でも採用してもらえる可能性はあります。その場合は、スクールやオンライン講座などで自己学習をしてから面接に臨みましょう。
アプリケーションエンジニア
必要スキル:要件定義や設計の技術、携わるアプリに必要なプログラミング言語
初心者にオススメ度:★★☆
オススメの資格:基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、アプリケーション技術者認定試験(Androidアプリを開発する場合)
アプリケーションエンジニア(AE)は、その名の通りアプリケーションを開発するエンジニアです。
スマートフォンのアプリやスマホゲーム、業務系アプリケーションなど、開発ジャンルは多岐に渡ります。
アプリのなかでも、スマホゲームの開発に携わるエンジニアを「クライアントエンジニア」といいます。クライアントエンジニアは開発のみならず、アプリリリース後の運用や保守も担います。
AEには、プログラミングの知識はもちろんのこと、流行をキャッチする力や最先端の技術を学び続ける姿勢も必要です。
初心者にはややハードルが高い職種ですが、市場の需要は高く、将来性はあります。未経験から目指すのであれば、自分でアプリを開発して技術力をアピールするとよいでしょう。
各アプリケーション開発に必要な言語は以下のとおりです。
- スマホアプリ:Swift、Android Java、Kotlin
- Webアプリ:PHP、Java、C言語、Javascript、TypeScript
- 業務系アプリ:Java、C言語、C++、Ruby
プログラマー
必要なスキル:プログラミングのスキル
初心者にオススメ度:★★★
オススメの資格:基本情報技術者試験、各プログラミング言語の認定試験
プログラマーは、システムエンジニアやアプリケーションエンジニアが作成した仕様書をもとにコードを書いて、実際のシステムをつくる職種です。
システムエンジニアの仕事の一部を担当するため、SEやAEがプログラマーの仕事を兼任することも多くあります。
リモートワークがしやすい職種なので仕事と生活の両立を図りやすく、女性の比率が高いのも特徴です。プログラマーからSEなどにステップアップする人も多く、将来のステップアップを見越してチャレンジしてもよいでしょう。
他のエンジニア職と比較すると未経験や初心者でも応募しやすい職種です。
組み込みエンジニア
必要なスキル:プログラミングスキル、コンピューターの仕組みに関する全般知識
初心者にオススメ度:★☆☆
オススメの資格:C言語プログラミング認定資格2級、ETEC(組込み技術者試験制度)
組み込みエンジニアは、家電などを実際に動かすソフトウェアを作るのが主な業務内容です。次に解説する制御エンジニアがソフトウェアを動かす命令を作るのに対して、組み込みエンジニアは動かすプログラムそのものを作ります。
精密性の高さが求められるため、細かい作業が得意な人に向いています。
高度な知識が求められるため、エンジニア未経験だと難易度が高いかもしれません。組み込みエンジニアに興味があるのであれば、スクールや独学で勉強してから応募するとよいでしょう。
家電や情報機器の開発・制作には欠かせない職種で、IoTのニーズも高まっていることから、組み込みエンジニアの需要は高く、将来性のある職種です。
制御エンジニア
必要なスキル:プログラミング言語の知識、論理的思考力
初心者にオススメ度:★☆☆
オススメの資格:応用情報技術者試験、ETEC(組込み技術者試験制度)
制御エンジニアは組み込みエンジニアが開発した装置へ命令を与え、機械を動かすソフトウェアを開発します。
制御系エンジニアが作った命令(ソフトウェア)に応じて、組み込み系エンジニアが作ったユニットが作動するイメージです。特殊な分野でもあり、将来性の高い職種といえます。
プログラミング言語に加えて自動制御の基礎知識やハードウェアの知識、さらには高い論理的思考能力を必要とされるため、未経験者にはハードルが高いかもしれません。
未経験可の求人もありますが、制御エンジニア向けのプログラミングコースを受講する、書籍などで勉強するなど、自己学習は必須です。
組み込みエンジニア同様、IoTには必須の職種なので、将来性は高いでしょう。
開発エンジニア(Webエンジニア)2種類
開発エンジニア(Webサイトエンジニア)は、Webサイトの開発を担当するエンジニアで、以下の2種類に分類されます。
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
フロントエンドとバックエンド、それぞれの担当分野の知識も持ち合わせていたほうが仕事がスムーズに進みます。
フロントエンドエンジニア
必要なスキル:HTML、CSS、JavaScriptなど画面構築に必要なスキル
初心者にオススメ度:★★★
オススメの資格:HTML5プロフェッショナル認定試験、ウェブデザイン検定
フロントエンドエンジニアは、ユーザーから見える部分を設計・構築するエンジニアです。フロントエンドとは、ユーザーが直接目にして操作する部分のことをいいます。
具体的には、Webデザイナーが作成したデザインを、プログラミング言語を使ってWebサイトにします。
フロントエンドエンジニアはWebデザイナーと直接やり取りすることも多く、ときにはユーザビリティを考慮してWebデザイナーとのデザインに手を加えることもあります。デザインが好きな人に向いているでしょう。他のエンジニア職と比べると華やかな職種で、比較的女性が多い傾向にあります。
ユーザーの目に見える部分の構築という、Webサイト制作に必要不可欠な作業を担当するため、将来性は高いといえます。
バックエンドエンジニア
必要なスキル:Python、Ruby、PHPなどのプログラミング言語やスクリプト言語
初心者にオススメ度:★★☆
オススメの資格:PHP技術者認定初級資格
バックエンドエンジニアは、ユーザーがWeb画面上でおこなった操作に対する内部処理の設計・構築をおこないます。
たとえば、ECサイトではユーザーが商品をクリックすると商品の詳細が表示されます。この「クリックしたら商品詳細を表示」させるように命令書を設計するのがバックエンドエンジニアの仕事です。
ユーザーからは目に見えない部分の設計・構築に携わるため、縁の下の力持ち的な存在です。
プログラミング言語の難易度は高いものの、やる気と興味があれば未経験でもチャレンジできます。
インフラエンジニア5種類
インフラエンジニアとは、ネットワークが稼働する上で必要不可欠な部分を担当するエンジニアです。IT企業だけではなく一般企業にも活躍の場があり、いわゆる「縁の下の力持ち」的な役割を担います。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
それぞれ解説します。
サーバーエンジニア
必要なスキル:サーバーに関する知識・スキル
初心者にオススメ度:★★★
オススメの資格:CCNA、CCNP、LPIC
サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築から運用保守までを担当します。
サーバーにはさまざまな種類があります。
- メールを送受信するためのメールサーバー
- Webサイトを表示するためのWebサーバー
- ファイルの送受信をおこなうためのFTPサーバー
- アカウント認証をおこなうための認証サーバー など
サーバーはアプリやシステム、Webサイトを動かす土台です。そのため、サーバーに不具合が起きると広範囲に影響が出るため、サーバーエンジニアはネットワークインフラには欠かせません。
またサーバーの構築だけではなく、運用保守も担うため、ネットワークやセキュリティなど幅広い知識が必要です。
とはいえ、未経験の募集が多く、初心者でもトライしやすい職種です。実際にパソコンを触ったり配線の設定をしたりすることが多いため、パソコンが好きな人に向いています。
似た名前のエンジニアに「サーバーサイドエンジニア」がありますが、こちらはサーバー内で動作するシステムを開発する部分を担当します。
ネットワークエンジニア
必要なスキル:ネットワークに関する知識やスキル
初心者にオススメ度:★★☆
オススメの資格:ネットワークスペシャリスト試験、CCNA
ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの設定や管理、運用保守をおこなうインフラエンジニアです。快適な通信環境を維持するのに欠かせません。
主な業務はルーターやスイッチ、ケーブルなどの機器設定や管理です。社内のネットワークから公共の無線LANまで、扱う規模によって求められるスキルが変わります。
IoT化の需要が高まっているため、ネットワークエンジニアの需要も拡大傾向にあり、将来性の高い職種です。
データベースエンジニア
必要なスキル:データベースに関する知識・スキル。とくにSQLの知識は必須
初心者にオススメ度:★☆☆
オススメの資格:データスペシャリスト試験、ORACLE MASTER、基本情報技術者試験
データベースエンジニアは、データベースにデータを保存したりデータを瞬時に取り出したりできるシステムの構築や、データベースの運用・管理をおこないます。
たとえば、Amazonなどの巨大ECサイトで、商品を次々に閲覧できるのは、サイト内のデータベースが正常に稼働しているからです。データベースはシステムの核といえる部分なので、データベースエンジニアの仕事には責任が伴います。
膨大な数のデータを適切に処理するには、オラクル社が提供しているOracle Databaseに代表されるデータベース製品に関する知識や、データベースの操作言語であるSQLの知識は必要不可欠です。未経験からの募集は少ないため、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアで経験を積んでから転職を検討するとよいでしょう。
セキュリティエンジニア
必要なスキル:セキュリティ管理システムの知識・スキル
初心者にオススメ度:★☆☆
オススメの資格:情報処理安全確保支援士技術
セキュリティエンジニアは情報セキュリティを専門に扱います。Webサイトを持っているすべての企業がサイバー攻撃や情報流出の危機にさらされているといっても過言ではありません。セキュリティエンジニアは企業が健全に活動をする上で欠かせない存在といえます。
次々に新手のサイバー攻撃が仕掛けられるのに対して、セキュリティエンジニアは高度なIT技術と論理思考力をもって立ち向かう必要があります。そのため、新しい知識を学び続ける姿勢と、ある程度の経験は必要です。
セキュリティエンジニアの需要は高く、将来性のある職種です。
未経験でいきなりセキュリティエンジニアに挑戦するのは難しいかもしれません。他のインフラ系エンジニアを経験してから挑戦することをオススメします。
クラウドエンジニア
必要なスキル:クラウドに関する知識・スキル
初心者にオススメ度:★☆☆
オススメの資格:AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト
クラウドエンジニアは、クラウドサービスの設計やクラウド環境の構築、運用保守からセキュリティ対策まで、クラウドサービスに関わるすべての工程を担当します。AWSに代表されるクラウドサービスの知識やプログラミング言語、仮想ネットワークの知識など、幅広い知識や技術が必要です。
未経験の募集は少ないため、クラウドエンジニアを目指すのであれば他のインフラ系エンジニアからステップアップするルートを取るのがよいでしょう。
クラウドを活用したデータ管理をする企業も増えており、クラウドエンジニアは将来性のある職種です。
プロジェクト管理に携わるエンジニア3種類
パソコンに向かって作業をするだけではなく、プロジェクト管理に携わるエンジニア職もあります。エンジニアのスキルに加えて、それぞれの職種に応じた管理能力が求められるため、初心者にはハードルが高いかもしれません。現場の経験を積んだエンジニアのキャリアアップとしておすすめです。
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
- プロジェクトリーダー
ITコンサルタント
必要なスキル:業務に関する知識、分析力、プレゼンテーション能力
初心者にオススメ度:☆☆☆
オススメの資格:ITストラジスト試験
ITコンサルタントヒアリング力と分析力、なによりクライアントを納得させる提案力がが必要です。クライアントにはシニア層も多いため、相手によって説明を工夫するなどの対応能力も求められます。エンジニアの経験に加えてプロジェクトに携わった経験があるとよいでしょう。
ITプロジェクトがなくなることが考えにくいため、将来性の高い職種です。
プロジェクトマネージャー
必要なスキル:マネジメント能力、課題解決力
初心者にオススメ度:☆☆☆
オススメの資格:応用情報技術者試験、PMOスペシャリスト認定資格
ITコンサルタントがプロジェクトの計画と提案を担当するのに対して、プロジェクトマネージャーは始動したプロジェクトの全体統括を担当します。
プロジェクトを円滑に進めるため、進捗管理に応じて適切なリソースの配置をしなくてはならないため、物事を俯瞰して捉える能力や、課題を冷静に解決する力が必要です。
エンジニアの最終的なキャリアパスとして人気が高く、将来性もあります。エンジニアとしてある程度経験を積んだらチャレンジしてみましょう。
プロジェクトリーダー
必要なスキル:業務の知識、コミュニケーション能力
初心者にオススメ度:☆☆☆
オススメの資格:応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトリーダーより、現場に近い位置でプロジェクトを引っ張っていくのがプロジェクトリーダーの仕事です。プロジェクトメンバーの管理をしながら開発業務にも携わります。メンバーが円滑に業務を遂行できるよう、業務に関するスキルはもちろんのこと、コミュニケーション能力が必要となります。
その他のエンジニア9種類
IT系の会社や一般企業はもちろんのこと、さまざまなフィールドで活躍するエンジニア職を9種類紹介します。
- 社内SE
- セールスエンジニア
- フィールドエンジニア
- テストエンジニア
- ゲームエンジニア
- Webデザイナー
- フルスタックエンジニア
- データサイエンティスト
- ブリッジSE
社内SE
必要なスキル:社内で使用するシステムの知識、インフラの知識、コミュニケーション能力
初心者にオススメ度:★★☆
オススメの資格:基本情報技術者試験
自社内のシステム導入やメンテナンス・改修など、社内のシステムに関する業務を担当します。パソコンの管理やネットワークトラブル、さらには携帯電話の管理まで、IT全般の管理やトラブルシューティングを任せられるケースがほとんどです。そのため、ある程度インフラの知識や経験が求められます。
職場によってはパソコンのスキルを持った人が少なく、便利屋さんのようにパソコン周りの相談をされることもあるでしょう。中には「こんなことも分からないの?」と思うような相談内容にも、嫌な顔をせずに対応することが求められるため、人当たりがよくコミュニケーション力がある人に向いています。
未経験者の募集もあるため、初心者や経験が浅い人でもチャレンジしやすい職種です。
セールスエンジニア
必要なスキル:幅広い専門知識、論理的説明力、コミュニケーション能力
初心者にオススメ度:☆☆☆
オススメの資格:基本情報技術者試験
自社サービスやソフトウェアの営業を担当するエンジニアです。
ソフトウェアやシステムの説明には専門知識が欠かせません。そのため、営業マンはシステムやWebについての専門知識を十分に保有した上で、自社製品の営業をおこなう必要があります。自分自身の知識を高めるためにも、応用情報技術者試験、もしくは基本情報技術者試験に合格しておくことをおすすめします。
技術職というよりは営業職としての側面が強くなるため、高い専門知識に加えて、専門知識をかみ砕いて顧客に説明する能力が求められます。セールスエンジニアは需要が高く、将来性の高い職種です。開発職からのスキルアップとして目指すとよいでしょう。
フィールドエンジニア
必要なスキル:自社製品の知識、コミュニケーション能力
初心者にオススメ度:☆☆☆
オススメの資格:機械設計技術者試験
フィールドエンジニアは、自社製品と取引のある顧客先へ出向き、サービス導入やトラブルシューティングなど、IT回りのサポート全般を担当します。システムやソフトウェアの保守や修正のみならず、パソコンやプリンターなどの使い方指導まで、業務内容は幅広いです。
IT知識の少ない人にも分かりやすく説明する能力や、ITやパソコン機器の幅広い知識など、多種多様なスキルが求められます。とくに医療現場での需要が高く、将来性のある職種です。
顧客の喜びが直に感じられる職種ですので「人の役に立ちたい」という思いが強いエンジニアや、人とのコミュニケーションを取るのが好きなエンジニアのスキルアップとしておすすめできます。
テストエンジニア
必要なスキル:ソフトウェアの知識、ISO規格の知識、文書作成能力
初心者にオススメ度:★★★
オススメの資格:基本情報技術者試験、ソフトウェア品質技術者資格認定
テストエンジニアは、ソフトウェアや製品などが正常に作動し、バグやエラーなど問題点がないかテストや検証を行う職種です。業務の流れは以下のとおりです。
- テストの計画
- テストの設計
- テストの実施
- レポート作成
- テスト結果の分析
プログラムの不具合や問題点を開発者に正確に伝えるために、結果をわかりやすくレポートにまとめ、分析する能力が求められます。
作業内容自体はそこまで難易度が高くないため、比較的初心者でもチャレンジしやすい職種です。
ゲームエンジニア
必要なスキル:プログラミングスキル、数学・物理に関する知識
初心者にオススメ度:★★☆
オススメの資格:基本情報技術者試験、CGエンジニア検定
ゲームエンジニアとは、家庭用オフラインゲームやオンラインゲーム、ARやVRなどの先端技術を使ったゲームなど、ありとあらゆるゲームを開発するエンジニアです。サウンドプログラマーやグラフィックプログラマーなど、ゲームエンジニアの中でも細分化されます。
市場のトレンドに合わせて流行をキャッチする能力や、面白いゲームを作る独創性が必要です。最先端の技術を習得する必要があるのは言うまでもありません。
Webデザイナー
必要なスキル:デザインのセンス、illustratorやPhotoshopの知識
初心者にオススメ度:★★☆
オススメの資格:ウェブデザイン技能検定
備考:Webデザイナーは、クライアントから依頼されたWebサイトのデザインを制作する職種です。エンジニアとは違いますが、Web業界の職種ということで紹介します。
Webデザイナーはクライアントから要望をヒアリングし、デザインに落とし込みます。それをコーディングし実装することで、Web上にデザイナーがデザインしたイメージが表現されます。
コーディング能力は必須ではありませんが、コーディングまでできるWebデザイナーは市場価値が高くなるため、Webデザイナーを目指すのであればプログラミングの知識があるほうがよいでしょう。
フルスタックエンジニア
必要なスキル:Webシステムの開発スキルとインフラスキル
初心者にオススメ度:☆☆☆
オススメの資格:ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験
フルスタックエンジニアは、Webエンジニアが行う開発業務と、インフラエンジニアが行うITインフラ業務の両方を行うエンジニアです。マルチエンジニアとも呼ばれ、人的リソースが割きにくい会社、たとえばスタートアップ企業やベンチャー企業で重宝されます。
インフラエンジニアになるには、複数のプログラミング言語と、サーバーやデータベースなどのインフラスキルが必要です。まずはどちらかの技術を身につけてから、もう片方のスキルを身につけるとよいでしょう。
データサイエンティスト
必要なスキル:統計学・数学の知識、プログラミング技術
初心者にオススメ度:★☆☆
オススメの資格:統計検定、データベーススペシャリスト試験
データサイエンティストは、大量のデータを分析・解析することで、活用できる情報を抽出するのが仕事です。
大学で専門の学部・学科を卒業してからデータサイエンティストになるルートと、データベースエンジニアなどを経てデータサイエンティストに転職するルートがあります。
滋賀大学と横浜市立大学には「データサイエンス学部」があるなど、国公立大学において、データサイエンスに特化した学部が開設されるようになっています。
参考:滋賀大学|データサイエンス学部/データサイエンス研究科
ブリッジSE
必要なスキル:語学力、マネジメントスキル、ITエンジニアとしての経験
初心者にオススメ度:☆☆☆
オススメの資格:応用情報技術者試験、PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
ブリッジSEは、オフショア開発※を円滑に進めるために、現地スタッフと委託元である日本企業のコミュニケーションの橋渡しをする役割を持ちます。
※オフショア開発とは、コスト削減やグローバル人材の活用を目的として、海外の法人に業務を委託する開発方法です。
現地スタッフへの説明や設計書の翻訳、開発進捗管理など、業務内容は多岐に渡ります。そのため、難易度は高い職種です。ITエンジニアとしての経験に加えて、グローバルプロジェクトに携わった経験があれば、ブリッジSEに転職できる可能性は高くなります。
エンジニアに関するよくある質問
最後に、エンジニアに関するよくある質問をまとめました。
未経験でもチャレンジしやすいエンジニアはどれですか?
プログラマーは未経験の募集も多く、未経験者でもチャレンジしやすい職種といわれています。論理的思考能力や、新しい知識を学び続ける姿勢が求められます。
フロントエンドエンジニアとマークアップエンジニア、コーダーの違いはなんですか?
フロントエンドエンジニアとマークアップエンジニアの違いは、扱うプログラミング言語や担当する業務の幅です。
フロントエンドエンジニアは、HTML、CSS、JavaScript、PHPなど、さまざまなプログラミング言語を使ってWebサイトを構築します。目に見える部分のみではなく、データベースとの連携部分まで担当するなど、よりプログラミング面に重きを置いた職種といえます。マークアップエンジニアは、JavaScriptも扱うものの、おもにHTMLとCSSを使ってWebサイトを構築するのが仕事です。ときにはより良いWebサイトを制作するために、クライアントにアドバイスをすることもあります。
コーダーは、クライアントの指示通りにHTMLとCSSでサイトを構築するのが仕事です。
よってコーダーの上位互換がマークアップエンジニア、マークアップエンジニアよりもステップアップしたものがフロントエンジニア、という位置づけです。
AWSとはなんですか?
AWSは「アマゾンウェブサービス」の略で、Amazon社が提供するクラウド型サービスです。以下のような複数のサービスを利用できます。
- 仮想サーバーの作成
- システム開発環境の構築
- データ保存
- コンテンツ配信
- データベース活用 など
参考:AWS(アマゾン ウェブ サービス)とは?【AWS公式】
まとめ
エンジニアにはさまざまな職種があり、担当領域も難易度もそれぞれ異なります。
未経験からのチャレンジなのか、経験者のスキルアップなのかで選ぶ職種は違ってくるため、自分のレベルを見極めた上でチャレンジする必要があります。
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