「CADオペレーターって女性が多いイメージだけど、おばさんになっても続けられるのかな」と悩むことはありませんか?

せっかく手に職をつけたのだから、できるだけ長く働きたいと思うものの、年齢的な面がネックにならないか不安になりますよね。

この記事では、CADオペレーターが年齢を重ねても働き続けるために役立つ情報を解説します。ぜひ読んでみてください。

※「おばさん」という言葉の定義はあいまいですが、この記事では、年齢が理由で体力・気力の悩みが出てくる年代を想定し、便宜上、40代・50代の女性を「おばさん」としています。

CADオペレーターとは

CADオペレーターとは、コンピュータ上で図面を作成したり、修正したりする仕事です。CADとは「Computer Aided Design」の略で、コンピュータを利用した設計のこと。CADオペレーターは、このCADソフトを使って、建築、機械、電気など、さまざまな分野の設計図を作成します。

特別な学歴が必要なく、手に職をつけられることから女性に人気の高い職種のひとつです。

CADオペレーターは「おばさん」でも大丈夫!

結論からいうと、CADオペレーターは年齢を重ねても継続して働ける仕事です。求人情報では「40代・50代歓迎」の求人も多くあります。CADオペレーターの経験がある人は、特に需要が高いです。

とはいえ、50代からCADを学び直し、現場で活躍している方も多くいます。「もう50代だから遅いかな」と諦める必要はありません。

CADオペレーターで重要なのは、年齢よりもやる気と向き不向きです。次の章で、CADオペレーターに向いている人について解説します。

CADオペレーターに向いている人

CADオペレーターに向いている人は、以下のような特徴があります。

  • 細かい作業が好きな人
  • 集中力がある人
  • コミュニケーション能力がある人

細かい作業が好きな人

CADオペレーターは、設計図を正確に描き起こす仕事です。ミリ単位の寸法や、複雑な形状を正確に表現するためには、細心の注意が必要です。

図面上のわずかなズレが実際の製品に大きな影響を与えるため、繊細な作業が好きで、細かい部分までこだわり抜くことができる人はCADオペレーターに向いています。

たとえば「パズルを組み立てるのが好きだったり、手芸や模型作りが趣味だったりする人は、CADオペレーターの仕事にやりがいを感じるでしょう。

集中力がある人

CADオペレーターの仕事は、長時間同じ画面を見続け、複雑な図面と向き合う作業が中心です。周囲の騒音に邪魔されずに、ひとつのことに長時間集中できる人は、CADオペレーターとして重宝されるでしょう。

クリエイティブな作業もありますが、単純作業的な仕事も多くあるため、単純作業でも集中して取り組める能力が必要です。

また、CADソフトの操作には、多くのショートカットキーや機能を覚える必要があります。作業効率を上げるためには、集中力だけでなく、記憶力も重要です。

コミュニケーション能力がある人

CADオペレーターは、設計者やエンジニアなど様々な人と連携して仕事を進めることが求められます。設計図に関する質問に答えたり、図面の内容を説明したりする場面が多く、円滑なコミュニケーション能力が不可欠です。

また、CADオペレーターは、設計意図を正確に理解し、それを図面に反映させる必要があります。そのため、相手の話をよく聞き、質問をするなど、積極的にコミュニケーションを取る姿勢が大切です。

CADオペレーターに必要なコミュニケーション能力は、リーダーシップの発揮というよりは、チーム内での調整役としての動きが求められます。

おばさんCADオペレーターの悩み

年齢関係なく続けられるCADオペレーターですが、年齢を重ねたからこその悩みも発生します。

  • 細かい部分が見えにくくなる
  • 集中力が続かない
  • 同じ姿勢で腰や肩が悪くなる

細かい部分が見えにくくなる

年齢を重ねるにつれて、視力低下は避けられません。CADオペレーターの仕事は、図面の細かい部分まで正確に読み解き、操作することが求められます。しかし、老眼や視力低下により、線がぼやけて見えたり、小さな文字が読みにくくなったりすることで、作業効率が低下してしまうことがあります。

特に、小さな文字や線、図形のパターンなど、細かい部分の判別が難しくなり、ミスにつながるリスクも高まります。また、長時間画面を見続けることで、目が疲れやすく、頭痛や肩こりなどの症状を悪化させる原因にもなりかねません。

集中力が続かない

若い頃は長時間集中して作業できたのに、最近集中力が続かないと感じる方も多いのではないでしょうか。年齢を重ねるにつれて、集中力が低下するのは自然なことです。これは、加齢に伴う脳機能の変化や、睡眠不足、ストレスなど、様々な要因が複合的に影響していると考えられます。

CADオペレーターの仕事は、高度な集中力を長時間維持することが求められます。しかし、集中力が続かないことで、ミスが増えたり、作業時間が長引いたりといった問題が発生する可能性があります。

同じ姿勢で腰や肩が悪くなる

CADオペレーターは、長時間同じ姿勢でパソコンに向き合うため、腰痛や肩こり、首の痛みなどの身体的な不調に悩まされる人が多いです。特に、年齢を重ねるにつれて、筋肉が硬くなったり、関節が動きにくくなったりすることで、これらの症状が悪化しやすい傾向にあります。

長時間のデスクワークは、血行不良を引き起こし、筋肉の疲労を蓄積させます。また、猫背などの悪い姿勢は、脊椎や関節への負担を増やし、痛みや痺れを引き起こす原因となるため注意が必要です。

おばさんCADオペレーターが働き続けるために

CADオペレーターは常に新しい知識を求められます。とくに最近ではAI技術の発達により、単純作業しかできないCADオペレーターは淘汰されてしまう可能性も。

ここでは、CADオペレーターとして長く働くために必要なことを解説します。

  • 知識のアップデートを欠かさない
  • 体調管理を怠らない 
  • 働き方を見直す

知識のアップデートを欠かさない

CAD業界は技術革新が非常に早く、新しいソフトウェアや機能が次々と登場します。常に新しい知識やスキルを習得し続けることが、長く活躍し続けるために不可欠です。

特に、ベテランのCADオペレーターは、長年の経験から独自の作業方法を持っていることが多いですが、新しいソフトに対応できないと、かえって仕事が遅くなってしまうこともあります。定期的に研修に参加したり、専門書を読んだり、インターネットで情報を収集したりして、常に知識をアップデートするようにしましょう。

体調管理を怠らない 

CADオペレーターの仕事は、長時間同じ姿勢でパソコンに向き合うため、身体への負担が大きい仕事です。特に、年齢を重ねるにつれて、腰痛や肩こり、眼精疲労など、様々な健康問題を抱える可能性が高まります。

健康管理を怠ると、仕事のパフォーマンスが低下するだけでなく、長期的なキャリアを続けることも難しくなります。規則正しい生活を送り、バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を行うなど、健康に気を配ることが大切です。

働き方を見直す

長年同じ会社で働いていると、どうしても働き方が固定化されてしまい、新しいことに挑戦する機会が少なくなってしまうことがあります。しかし、年齢を重ねるにつれて、体力や集中力が低下することも考えられます。

そこで、働き方を見直すことを検討してみましょう。例えば、リモートワークを取り入れる、フレックスタイム制のある会社に転職するなど、視野を広く持つことが重要です。

未経験からCADオペレーターになるには

最後に、これからCADオペレーターにチャレンジしようとしている人に向けて、未経験からCADオペレーターになる方法を解説します。

スクールに通う

CADオペレーターになるための最も確実な方法は、専門のスクールに通うことです。スクールでは、CADソフトの基本操作から応用まで、体系的に学ぶことができます。

スクールのメリット
  • 短期間で集中的に学べる
  • 実践的な演習ができる
  • 就職支援がある
  • モチベーションを維持しやすい
スクールのデメリット
  • 費用がかかる
  • まとまった時間が必要

独学で知識を身につけながらアルバイトから始める

スクールに通うのはハードルが高い場合は、独学でCADの知識を身につけながら、アルバイトなどで未経験可の求人に応募する方法も考えられます。

独学で始めるメリット
  • 費用を抑えられる
  • 自分のペースで学べる
  • 実践経験が積める
独学で始めるデメリット
  • モチベーションの維持が難しい
  • 間違った学習方法をしてしまう可能性がある
  • 就職活動を自力でしなければならない

何歳からでも遅くない!CADオペレーターに挑戦してみよう

CADオペレーターは年齢問わず活躍できる職種です。また、CADオペレーターは細やかさなど、女性の特徴を活かせる仕事でもあります。

収入アップや社会参加など、CADオペレーターを目指す理由は人それぞれですが、興味のあるときが始めるチャンスです。ぜひ積極的にチャレンジしてみましょう。